【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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291: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/14(土) 22:39:38.32 ID:ZxPhTSO60
みほ「もうちょっとだけ。お願い」
エリカ「あなたねぇ、友達作れとは言ったけどだからといって必ず一緒に帰りなさいとは言ってないでしょ」
みほ「それはそうだけど……」
エリカ「……はぁ、あと5分だけよ」
さっさと入ればいいのに、私の手は扉にかからない。
二人の会話がなぜか気になってしまうのだ。
もしかしたら人目のないところではまた別の逸見さんが見られるかもしれない。
それが良い部分なのか悪い部分なのかはわからないが、停滞した現状を打破する一手になることを期待しよう。
なんだかストーカーみたいになってしまうが二人の会話に集中できるよう、私は静かに教室の前に座り込んだ。
エリカ「あなた勉強はちゃんとしてるの?」
みほ「も、もちろん」
エリカ「説得力無いわねぇ……得意科目を伸ばすのもいいけど、進学するならちゃんと苦手科目もある程度なんとかしなさい」
みほ「うぅ……エリカさんに心配されなくても自分でちゃんと何とかするよ……」
エリカ「出来てないから私にぐちぐち言われるんでしょ。言われたくないならちゃんとしなさい」
みほ「そ、それいったらエリカさんだって色々言われてるでしょ」
エリカ「え、何それ」
みほ「えっと……確か、『ガミガミうるさい』『小姑』『所詮は西住に敗けた敗北者』『ハンバーグばっか食べてるから血気盛んなのかもね』」
エリカ「そいつら全員ぶっ飛ばしに行くから名前教えなさい。ていうか最後のはあなたでしょ」
みほ「情報源の秘匿を条件に教えてもらったんで……」
エリカ「まったく……言われっぱなしは癪だから、見返してやらないと」
みほ「うん、頑張って」
エリカ「あなたもよ」
みほ「え?」
エリカ「あなた、未だに陰でコソコソ言われてるのに気づいてないわけじゃないでしょ?」
……確かに逸見さんの話を聞いて回る中で、みほさんへの陰口をちらほら聞くことがあった。
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