【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
↓ 1- 覧 板 20
252: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/07(土) 19:10:04.47 ID:2/8GF8DP0
力強い決意の言葉。
さっきまでの弱々しい姿が嘘のように確かな意志と、一歩も退かない覚悟を感じる。
……ここで止めておかないともっと面倒な事になる。
確信に近い予感を抱いた私は、赤星さんの誤解を解こうと声を上げる。
みほ「あ、あの赤星さんっ!?あなたは誤か――――」
エリカ「あーら?まーた余計なことを話そうとしてるの?そんな悪い口はこうしてやるわっ!!」
みほ「いははっ!?いはいよえいあしゃんっ!?」
突如エリカさんに両頬を引っ張られ、私の声は遮られる。
それを見た赤星さんはさらに瞳の炎を燃え上がらせる。
小梅「っ……やめてくださいっ!!」
エリカ「赤星さん。私がこの子をどうしようと私の勝手よ」
小梅「そんなことっ……」
エリカ「それでもどうにかしたいのなら、私と勝負しなさい」
小梅「え……?」
突然の提案。
それは赤星さんはもちろん私にとってもいきなりの事であった。
ていうかいつまで私のほっぺ引っ張ってるの……
そう思っていると、エリカさんは私の頬をパッと放し赤星さんに向き直る。
エリカ「あなたが勝ったらこの子に手を出すのはやめてあげるわ」
みほ「えー……?」
エリカ「そこは喜ぶポーズぐらいしなさいよ……」
露骨に不満げな私を見て、エリカさんはまた耳打ちをしてくる。
いやだって、別に私は不満も何もないんだもの。
小梅「……逸見さんが勝った場合は」
エリカ「そうね……その時考えさせてもらうわ」
小梅「それは……」
エリカ「白地小切手って事よ。私のケンカ、買う気ある?」
小梅「……それで構いません」
エリカ「……そう。いい覚悟してるじゃない。そういうの好きよ」
エリカさんは楽しそうに笑う。
その笑顔に何かがあると感じたのか、赤星さんは警戒するように後ずさる。
だけど、赤星さんは先の言葉を撤回しない。強い決意をもって決闘すると決めたのだろう。
……私が賞品なのに私の意志が微塵も介入していないのはどうかと思うな。
978Res/708.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20