【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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250: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/07/07(土) 19:07:40.26 ID:2/8GF8DP0



赤星さんの言葉にエリカさんが返す。

その表情は、声色は、かつて私に対して向けたものとよく似ていて、少し背筋が寒くなる。

だけど赤星さんはその言葉に対して、自分を恥じるようにうつ向いた。



小梅「……逸見さんの言う通りです。私は、みほさんがいじめられてるのに気づいてた。でも、見て見ぬふりをしてた」



罪悪感と後悔が入り混じった声で話す赤星さんの姿に、なんだかこちらまで申し訳なくなってくる。

別にいじめられてるわけじゃないんだけどな……



エリカ「そう。なのに今さら良い子面?ずいぶん太い神経ね。私が一番嫌いなタイプよ」

みほ「エリカさんっ!」



そんな赤星さんの態度などどこ吹く風と言わんばかりに追い打ちをかけるエリカさんを私はいさめる。

実態はどうであれ、赤星さんは私を心配してくれているのだ。それを悪く言うのはやめて欲しい。

エリカさんの指摘を受けた赤星さんは苦しそうに唇を噛みしめる。



小梅「……正直、最初の頃のみほさんは私たちの事なんて気にも留めてないと思ってました」

みほ「え……」

小梅「名前を憶えてくれてても、ミスを優しく諭してくれても……どこか、上の空みたいな……私たちの事なんて気にも留めてないんじゃって……」

エリカ「……よく見てるじゃない」

みほ「うぅ……」



エリカさんの耳打ちに、私は頭を抱えてうずくまりたくなってしまう。

だって赤星さんの言葉は紛れもない事実で、エリカさんが私に対して激怒した理由の一つなのだから。

そんな私に目もくれず赤星さんは前を向くと、強い覚悟を込めた瞳で私たちを見つめてきた。



小梅「だけど、それは私が弱いから、練習が足りないからだって。だから追いつけるように、みほさんに迷惑をかけないように頑張ってきました」

エリカ「……」

小梅「逸見さん、あなたがみほさんを嫌いなのはわかります。だけど……私にとってみほさんは憧れなんです。

   たとえ偽善者と言われようとも今動かなかったら、私はもう一生自分を誇れないっ!」


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