【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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215: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/06/30(土) 20:15:30.07 ID:aIe+Rcdf0
『でも、この間みほは言いました『戦車道の楽しさを思い出せた』って』
かつてはみほも戦車道を楽しんでいた。しかしそれはもう遠い過去の話だった。
西住流の娘であることを求められた日から、あの子にとって戦車道は重荷でしかなかった。
それは近くにいる私が一番わかっている。
だけど、そのみほが戦車道を楽しいと、そう言ったのであるのなら、
逸見は、私とみほが過ごした十数年を一年足らずで塗り替えてしまったというのか。
うつむいてばかりだったあの子を前に向かせ、
辛い顔ばかりだったあの子を笑顔にさせ、
あまつさえ戦車道の楽しさを思い出させた。
まほ「私は……」
みほがどんな子なのか理解している。
逸見が悪い奴ではないと知ることができた。
それでも、みほの固く閉ざしていた心を開けるのは私以外にいないと思ってた。
あの子がこの学校で私以外に心を開ける人間を見つけられるとは思わなかった。
一期一会だなんて言葉があるが、だとしたらあの子にとって逸見との出会いは間違いなく一生に一度の出会いだったのだろう。
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