【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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208: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/06/30(土) 20:04:31.11 ID:aIe+Rcdf0

エリカ「……あの子は戦車道が嫌いって言ってました。あれだけ強いのに、恵まれた立場にいるのに。なのに戦車道への愛が無いあの子が私は嫌いでした」

まほ「……」



戦車道に一途な逸見の姿を思えば向上心のないみほの姿は苛立つものだったかもしれない。



エリカ「でも、この間みほは言いました『戦車道の楽しさを思い出せた』って」

まほ「……」

エリカ「みほは、あの子は強いです。ほかの何もかもがダメでも戦車道だけは強いって言いきれます。

    そんなあの子が戦車道を好きになれたのなら、その気持ちを思い出せたのなら……

    きっと、もっと強くなれる。そして私はそんなみほよりも強くなりたい」



逸見はその瞳に強い決意を秘めてそう言い切る。

たしかに逸見は強いだろう。だがそれでもまだみほの方が強い。

当たり前だ。才能が有り、それを育てられる環境にいたみほが、私たちが、弱い事を許されるわけがない。

逸見がそれを理解していないわけがない。

みほや私にとってほとんどの人間は『競争相手』ですらなかった。

だけど今目の前にいる一年生は、それでもみほの『競争相手』であろうとしている。

それがどうにも嬉しくて、私は思わず笑ってしまう。

その態度に不満を覚えたのか、逸見は唇を尖らせる。




エリカ「別に、私だって今すぐあの子より強くなる!だなんて思ってませんよ……」

まほ「ああいや、違うんだ。ただ……みほの事が嫌いと言う割には随分とあの子を評価してるんだなって」

エリカ「……あの子が嫌いだってのは本当ですよ?だからって過小評価はしません。むしろあの子には強くなってもらわなきゃ。私が強くなるために。

    あの子が私から何を学びたいのかなんて興味ありませんが、あの子の強さを間近で見られるのは私にとっても好都合です。……だから、」




逸見は私に向けて、だけどここにはいない誰かに






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