【咲-Saki-】京太郎と咲が付き合っていたらの話
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93:名無しNIPPER[saga]
2018/10/26(金) 16:24:01.41 ID:Ct3uw6Bb0


「あの0点は、そうした『牌を持つ手の強さ』がそうさせたんだと思う。あの時の衣ちゃんには、なんだか……思い通りにならない焦りの様なものを感じたから」

「えぇ……あれだけ思い通りに、好き放題してたみたいな状況で?」

「卓の上、というより卓の外への感じだったかな。衣ちゃんが意図していたか分からないけど、こうあるはずだと自分の思い描いていた景色と違う、という感覚……」


咲は、少し悩んだ顔をする。


「……卓を囲んだ相手だからなのかね。そうやって、相手のことがよく分かるのは」

「んー、たまに、かな。でも、たまに、こうした感覚があるんだよね。相手の牌を通じて、その内側を感じるというか」


俺の視線に気づき少し照れたように頬を掻く。


「まあ、私はそんな感じがするってだけだから、本当はどうなのか分からないけど」

「ふーん……でも本当に、今日は凄かったんだな。そんな人達を相手にしながらも、全国に行けるなんて」

「うん。皆、本当に」


咲は楽しそうに、今日のことを振り返りながら、麻雀部の皆のことを話す。

俺は、その横で相槌を打つ。




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