3:名無しNIPPER
2018/05/26(土) 00:31:16.26 ID:QlKbucxDO
聖來「んん、改まって話すとなるとちょっと恥ずかしい気もするけど、まいっか。……アタシ、昔から踊るのが好きでね、アイドルになる前は友達とストリートダンスやってたんだ」
海「うん、それは知ってるよ。そこでプロデューサーさんにスカウトされたんだよね」
聖來「結果だけ言えばね。でもね、そんなにかっこいいものじゃないんだ。運が良かっただけかもしれない。ストリートダンスって言ってもあの頃やれてたのは真似事みたいなもので、思いっきり踊れてたのは数えられるくらいしかなかったの。一緒にダンスやってた友達は社会人になってからどんどん熱が冷めてきたみたいで、どうせ誰かに見せるわけでもないしそんなに本気でやんなくてもいいじゃんって、ちょっとステップの練習して体動かして終わりとかその程度になってきて。アタシも、23歳にもなってずっとこんなことしてられないのかなって思ったりもして。そんなだから本気で踊れる場所がだんだん無くなってて」
海「そうだったんだ」
聖來「プロデューサーさんが声を掛けてくれたときは嬉しかったな。アタシのダンスを見たいって言ってくれて、もっとたくさんの人の前で踊ってみないかって言ってくれて。まだ本気で踊れる場所がある、好きなダンスを続けられる、それもステージの上でだなんて夢のようだと思ったよ。最初で最後のチャンスだと思って思いきってアイドルの世界に飛び込んだ。燻ってたアタシを見つけて引っ張り上げてくれたプロデューサーさんに応えるためにも全力でやろうって思った」
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