11: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:19:42.74 ID:74OaN09z0
……ふう。こうなった二人を相手するのがこんなに大変だとは思ってなかった。
普段の冗談みたいに、ちょっと話をすれば戻ってくれるはずと見くびっていたのかも知れない。いや、見くびるって何なの?という話なのだけれど。
取り敢えず二人が相当根深くやる気が無いのは分かったけれど、これは元に戻るのに時間がかかる事も分かってしまった。
誰か助けてはくれないだろうか。と、考えていたら、祈りが通じたのかタイミング良く事務所の扉が開いた。
12: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:20:33.02 ID:74OaN09z0
美優「おはようございます、あら?」
未央「あっ、みゆみゆ、おはよ!」
美優「ええ、おはよう……」
13: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:21:18.13 ID:74OaN09z0
美優「お邪魔しても悪いし……ね?」
未央「そんな事無いよ!さあ一緒にお話しよ!?ね、ね!?」
美優「いえいえそんな、ユニット水入らずじゃ無いですか」
14: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:22:14.17 ID:74OaN09z0
凛「未央、楽しそうに話してたね」
未央「どう見たらそう見えたのかな」
卯月「あんなに沢山お話ししてて、ちょっと妬いちゃいます」
15: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:23:03.67 ID:74OaN09z0
埒が明かない。いい加減、どうにかしないと私がどうにかなってしまいそうだ。
仕方が無いのでそろそろ本題を聞き出そうかという時に、またガチャリと扉が開かれる。
奈氏uおはよーっす、って、ああ……」
16: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:23:50.34 ID:74OaN09z0
未央「どうやらかみやんは事情を知ってそうだね?」
奈氏uああ、まあな。二人とは昨日会ったし」
未央「じゃあ、どうしてあんな風になってるか教えてくんない?」
17: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:25:37.55 ID:74OaN09z0
未央「いやぁ、何というか、自分で言うのも、ね」
奈氏u分かる、分かるぞ未央。自分で分かってても言いづらい事は結構あるよなぁ」
加蓮「そういう時の奈獅ェこれまた可愛いんだけどね」
18: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:26:12.42 ID:74OaN09z0
未央「ねえ、かれんも事情は知ってるの?」
加蓮「まあね。うん、でも思ってたよりひどくなってたかな」
奈氏uNGのメンタルはあんまり強くないからな……」
19: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:27:45.01 ID:74OaN09z0
二人がやる気をなくしてた理由、それは簡単な話で、私と同じだっただけの事なんだ。私が二位だったこと。
あれだけ盛り上がったんだ、その熱が抜けたら少しはやる気も抜けるというものだ。
私の結果だと言うのに、これだけ落ち込んでくれているというのは、変な話だけれど嬉しく感じている。
だけどそれと同じ位悔しさと申し訳なさが、心の中にじんわりと込み上げてきていた。
私がいなかった昨日に、私と同じぐらい落ち込んでいたんだろうか、とか、今日はその気分を引きずったまま来て、
20: ◆YBm93b2VSc
2018/05/26(土) 00:29:20.95 ID:74OaN09z0
だったら、出来る事なんて一つで。
上手く言葉には出来ないかも知れないけれど、二人には言わなくちゃいけないから。
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