【SW】姫「私を弟子にしなさいな!」ジェダイ「ええっ!?」【オリキャラ】
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33:名無しNIPPER[saga]
2018/06/04(月) 21:32:10.61 ID:vmlMk1s30

 城内のホールは様々な種族のエイリアンたちでごった返していた。
マフィアや運び屋、殺し屋、賞金稼ぎと、いずれも後ろめたい生業に従事している者たちばかりだ。
聞こえるのはあらゆる言語の話し声、笑い声、そして太鼓にリードされた陽気な音楽。


クイナワン楽士「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ハーイーヤ!」ドンドコドンドコ


 その人混みの中を、ある男がバーカウンターを目指して進んでいた。
爬虫類じみた肌と、顔から突き出たトゲを持つエイリアンの海賊、ホンドー・オナカーである。


ホンドー「はい、はい、はいと!悪いね!どいてくれ!――マスター、ジャワ・カクテル一つ!ロックでな!」

バーテン「アイアイ」

ホンドー(フー、仕事がねえかと来たはいいが、どいつもこいつも食えねえ奴ばっかりで商売がやりにくいったらねえぜ――ん?)


 カウンターに腰かけたホンドーは、隣に座っている客に目をやった。
青い肌、鼻の無い顔、赤い目、印象的な頬の呼吸用チューブにトレードマークの帽子……


ホンドー「ベイン!あんたキャド・ベインじゃないのかい!?」

ベイン「……チッ、デケエ声で……」

ホンドー「大声にもなるさ、あんた、ベインといったらジャンゴ以来の大物賞金稼ぎじゃあないか!」

ホンドー「共和国に逮捕されたと聞いたが、なるほどムショで収まってるほど小さい男じゃなかったってえわけだ。おっと、申し遅れたな、俺は――」

ベイン「ホンドーだろ。知ってるぜ……とびきり胡散臭い海賊だってな。失せろ」

ホンドー「胡散臭いたあ穏やかじゃないな、俺はたしかに海賊だが、同時にビジネスマンでもある。これはもしもの話だが、あんたのネームバリューと俺の人脈が合わされば――」

ベイン「相手を選びな、ウィークウェイの旦那」


 ベインはホールの端、大きく開いたテラスのほうを指差す。
そこはコロシアムじみたすり鉢状観覧席の一角となっている。
すり鉢の底は海から水が引き込まれ、観覧席から飛び込み台じみた板が突き出していた。


ベイン「コナかける相手を間違うと真っ逆さまだぜ」


 ザイン・ザ・ハットとの商売を誤魔化そうとした密売人がそこから突き落とされ、人食い魚の餌となるのはよくあることだった。



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