12: ◆mL2ZRk1cK.[saga]
2018/05/22(火) 14:13:53.34 ID:tAU4PSsy0
綾乃「なっ……」
私は目を見開いた。
綾乃「……なんてこと言うんですか。私はただ、なでしこがダイエットが辛そうだから、もっと甘くしてもいいんじゃと打診しただけですよ」
桜「それは本当? 本当に、本心からそう言える? 断言できる?」
レーザービームが放てそうなくらい、お姉さんは私の目を凝視してきた。
目が焼き焦がされるかと思った。心が苦しかった。お姉さんの目を凝視し返せばよかったのに、出来なかった。
虚勢を張れなかったのだ。 私は目を逸らした。
お姉さんはつまらなそうに鼻を鳴らした。
桜「……綾乃ちゃんは、なでしこを甘やかしたかったんでしょう。甘やかして、そうして……なでしこを独占したかったんでしょ」
綾乃「それは、そっちは違います」
急いで言った。やはり訝しげに、お姉さんはレーザービームを放つ。
桜「本当に?」
綾乃「……っ、ほん、とうです」
小骨が喉につっかえたような返事しか出来なかった。
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