17: ◆C2VTzcV58A[saga]
2018/05/22(火) 00:07:21.03 ID:u7loX1R8O
P「考えてみれば、今は俺が菜々さんに宿題を出す立場なんだよなぁ。なんか優越感」
菜々「優越感って……」
P「宿題はちゃんとやるんだぞー?」
菜々「自分はよく忘れてたくせに……そもそも、宿題を出すのは主にトレーナーさんでは?」
P「細かいことはいいんだよ。てことで、早速俺からの宿題をひとつ」
菜々「はいはい。なんですか?」
P「時間かけてもいいから、必ずトップアイドルになること!」
菜々「………!」
P「なーんてな」
菜々「……もう、なにカッコつけてるんですか。Pくんらしくないですよ」
P「でも菜々さん、うれしそうな顔してるぞ?」
菜々「気のせいですよ、気のせい」
P「なっちゃんといい菜々さんといい、俺にだけ素直じゃないのはなんでだろうなぁ」
菜々「日頃の行いじゃないですか」
P「グレるぞ?」
菜々「恋人が泣いちゃいますよ?」
P「ぐぬぬ」
菜々「ふふっ、Pくんはいい子ですね」
P「あー負けた負けた! 帰るぞとっとと!」スタスタ
菜々「あっ、待ってくださいよ〜」
早足で歩いていく彼の後ろ姿を追いかけながら、ふと思った。
――なんだか少しだけ、背中が大きく見えるようになったかも。
おしまい
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