88:名無しNIPPER[saga]
2018/07/18(水) 23:11:57.99 ID:VeaI6fcU0
来ヶ谷「ふん…ふふふふふん…ふん…ふん…ふん……」
理樹「…………」
理樹(僕の顔を撫でたまま来ヶ谷さんは鼻歌を歌い始めた。その曲はどこか寂しげで、しかしどこか満ち足りたようなメロディだった。来ヶ谷さんが僕に宛てた曲だ。僕がそれに顔をはっとあげた時、何故か逆に来ヶ谷さんが一瞬面食らったような顔をした。まるで僕がその曲を知っていることに驚いたかのように)
理樹「………」
理樹(でも、どうでもよかった。そんなことは。今はただ来ヶ谷さんと一緒にいられるだけでとても幸せだったからだ)
理樹「なんでかな……さっきまで寝てたはずなのにまた眠たくなっちゃったよ」
来ヶ谷「泣き疲れたんだろう。それとも夢の中で頑張り過ぎたか?」
理樹「ああ……」
理樹(どっちでもいい。そろそろ難しい事を考えることすら嫌なくらい意識が遠のいてきた。それを察したかのように来ヶ谷さんは僕の身体をさらに寄せてくれた)
理樹「…………」
来ヶ谷「……やれやれ。あえて突き放すことも考えたが、今そんなことをすれば死んでしまいそうだな、君は」
来ヶ谷「……さて」
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