3:名無しNIPPER
2018/05/20(日) 20:24:02.78 ID:uTaXUJCzo
その後聞こえてきた階段をガタガタと駆け上る音、そしてドアが開いて……
「あれ? はなちゃん!?」
「え゛……?志温ちゃん?」
「ちょっと……はなちゃんどうしたの?大丈夫?」
音に気付いて寝ていたはずの志温ちゃんを起こしてしまったようです。また他人に迷惑を掛けてダメダメですね。そして心配している志温ちゃんに今起こったことを伝えようとしますがなぜか上手く喋れません。言葉が出かかっているのに。
「あ゛の……」
「いいよ、もう大丈夫。偶然落ちちゃったんだよね?」
「う、うん」
「大丈夫。また新しい写真立てを買えば全く問題ないよ。それにほら、いちばん大事な写真は無事だったんだし」
割れたガラスの破片の中から万年さんや志温ちゃんを含め6人で撮った写真を拾い上げ、笑顔で私に手渡してくれる志温ちゃん。
その瞬間私はもうどうしようも出来なくなり志温ちゃんに抱きつきました。
柔らかな胸に包まれて……それはお母さんに抱かれているのとは違うけど何故か安心するような……
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