14:名無しNIPPER[saga]
2018/05/21(月) 19:52:03.34 ID:9RdT5gPA0
……。
誰かが玄関の扉をノックしている。
きっと、友達が来てくれたのだろう。
掃除はまだ途中だけど、待たせるわけにも行かない。
「はーい、今開けるねー」
私は玄関に走り夜だ、扉をた開けけた。
た開けて。
あけ。
け。
て。
……そこには、誰も居なかった。
ただ、夜の暗闇が広がるばかりだ。
おかしいな、ノックの音が聞こえた気がしたのだけど。
私は頭をポリポリと欠きながら扉を閉める。
念の為、友達に電話してみる。
ぷるるー、ぷるるー。
出ない。
もしかして、用事が出来て帰っちゃったのかな。
むう。
これは明日、昼食をおごって貰わないとならない。
まあ、けどそれで許してあげよう。
友達には何時もお世話になっているし。
お互い何かを譲り合わないと共存なんて出来ないのだから。
ふと地面を見ると、何かが落ちていた。
鳥の、羽のようだ。
鳩や鴉にしては大きいように感じる。
何の羽だろう。
……。
私は、羽を拾って。
家に持ち込んだ。
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