2: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2018/05/18(金) 22:36:26.77 ID:O0+7TRfs0
「……ありがとうございました」
赤くともるカメラのサイン。私は、深くお辞儀をしました。
パチパチと、まばらな拍手の音。
スタッフさんや共演の方々の視線に見守られ、私はひな壇へと戻るのです。
ふう。
テレビの歌番組でこうして歌を届けること。私は、未だ慣れずにいました。
カメラの前、その先にたくさんのファンの方が待っている。それは理解しています。でも。
熱気、視線、息遣い。
それを想像し、自分に落とし込んで、ここで歌い上げることに難しさを感じているのです。
それでも、多くの歌手の方や同じアイドルが共演している中、私は私の歌を、その先の見えない方々へ届けようとして。
そして。
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