3:名無しNIPPER[sage]
2018/05/17(木) 23:10:37.58 ID:O9cU3+da0
安部菜々という子を知っていますか?
ちょっと涙もろくて、ちょっとうっかり屋さんで、そして物凄く頑張り屋さんな女の子。
彼女のことはよく知っている。それこそアイドルになる前からと言ってもいい。
もうどのくらい前のことだろう。求人募集を見てきましたと言ってやってきたのはどう見てもまだバイトできるような年齢には見えない少女だった。
メイドカフェという特殊な場と、その真面目な人柄、ちょっとうっかりだけど一生懸命な仕事っぷりに彼女はあっという間に職場でも人気になっていった。
ある時ふと彼女の夢を聞いたとき、歌って踊れる声優アイドルになりたい。という夢を聞いて、私は彼女を地下アイドルに誘った。
それから彼女は一生懸命馬鹿にされながらも夢を叶えるためにアイドルとして頑張り続けていた。
一人、また一人、メイドカフェやアイドル仲間が夢を諦め去っていくたびに彼女は笑って辞めていく仲間を送り出していった。
不思議なことに辞めていく仲間は誰も彼女に夢を諦めたほうがいいとは言わず、頑張ってと彼女を励ましていた。
そして、ある時私も自身がもうアイドルを目指すというのに諦めて、彼女を誘っておいて先に夢を追うことを止めてしまった。
それでも彼女は笑顔で、新しい職場は決まってるのかとか、私の将来を心配してくれていたのも覚えている。
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