1: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:02:07.81 ID:1UhCsC/70
司会が口を開く。
「...それでは早速、第七回シンデレラガールのウサミンこと、安部菜々さんから受賞のコメントをいただきましょう!」
ワー...パチパチパチ...
菜々が壇上に上がる。
「ン゛ン゛ッ...歌って踊れる声優アイドル目指してウサミン星からやってきました、ウサミンこと安部菜々です!」
パチパチパチ...
「...この挨拶をはじめてから、いくつ経ったでしょうか。ようやく...ようやく...この場に立つことができました。
何度もくじけそうになりました。何度アイドルを諦めようと思ったか。何度枕を濡らしたか。辛いこともいっぱいでした。
そんな菜々を救ってくれたのは、ファンの皆さんであり、プロデューサーであり、そして、ウサミンでした。
地下アイドル活動に限界がみえた頃、手をさしのべてくれたのはプロデューサーでした。
いつも元気でいられるのは、ファンの声援のおかげでした。
菜々がアイドルでいられるのは、ウサミンがいたからでした」
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2: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:03:19.60 ID:1UhCsC/70
「菜々が地下アイドルをはじめたばかりの頃は、ファンも少なく、先の見えない闘いでした。
時にはヤジも投げられ、ある日ふと思いました。
3: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:04:12.44 ID:1UhCsC/70
「そうやって、ひとりステージ裏の隅でないていると、誰か来たんです。
同僚かと思って振り向いたら、違いました。
4: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:05:04.40 ID:1UhCsC/70
「誰かは分からないけど、褒めてくれたことがとにかくうれしくて、また涙が溢れました。
その人は
5: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:06:07.56 ID:1UhCsC/70
「今思うと、あれはウサミンだったんじゃないかと思うんです。
私の中のウサミンが、自分への鼓舞をしてくれた。要するに心が見せた錯覚、ですね。
6: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:06:44.28 ID:1UhCsC/70
授賞式を終えた菜々の元にPがやってきた。
「菜々さん、おつかれ。いい、授賞式だったよ」
7: ◆SoD6pGzb.jT5
2018/05/16(水) 16:07:11.05 ID:1UhCsC/70
「どうする?このまま事務所へ帰るか?」
「あっ!その前に!寄りたいところがあるんです!!」
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