45: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/06/07(木) 20:39:06.31 ID:kWSWipOI0
そんな中で聞こえてきた銃声、千護と、そして側にいたロバートは素早く同じ瓦礫に身を小さくして隠れる。今いるのは2車線の道路。主要な国道とは繋がっておらず、民家や小さなお店が通りに並ぶところだ。
「せ、戦闘かな」
聞こえない、そして小さくいつものどもった声に対し、だろうねと千護は返しながら、迫撃砲と弾薬を手渡す。戦うには持っていては邪魔になる。
右胸のポケットに入れた四角い小さな鏡を取り出し、瓦礫越しからその鏡を使いその先の状況を伺う。そこから見えてきたのは、奥のT字路の右側から銃を撃ちながら後退してくるWWPの兵士の姿。
「(妙だな)」
ゾンビを処理をしているという感じではない。どちらかと言えば、危険な相手が迫ったような鬼気迫った反応。変異体の類が固まってきているとなると、それは2人にとっても危ない。そう考えを巡らせていた時だ。
兵士達がT字路の中央まで移動した辺りで、その右側から黒い影が一気に飛び出した。
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