192: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/12/06(木) 00:35:01.28 ID:PRjJiAL80
六百二十九日目
商業区北西エリアへの経路確保は進んでいる。今のところ、表立ったトラブルは発生していない。何もなければ、明日にはこの任務は終了し、次の段階になる発電施設を開発する為に必要な、物資の収集へと進む。
物資の収集は、発電施設の敷設の専任となる佐田さん、蒲谷さん、浜村さんの三人が同行。その代わり、探索組から藍と林道さんが警備組に編入する。三人を守るための防備は薄くなるが、上位種の懸念が残る今、拠点も手薄にはしたくないのが本音だ。
上位種の仮説は昨日書いたが、今日感じた仮説がもう一つある。それは、上位種が、キングとは言わないまでも知性を取り戻している可能性だ。オーガは瓦礫を投石するという、道具として使っていた。マッスルゾンビ系統では、今までなかった行動であり、そしてそれは人間が持つ知性からなる行為とも言える。
もし、知性があるなら下手に目立つようなことはしなくなる。バリケード外で上位種が見当たらないのは、もしかしたらその可能性すらある。
俺の思い過ごしであればいいが、あり得ない。とは言い切れないのが、今の世界か。
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