15:ブレイクタイム ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/05/16(水) 19:52:18.88 ID:/hoRTQty0
【パンと共に沈む】
「………」パタン
「あ、EVEさん。本好きなんですね」
「いえ、私は生まれたばかり、現状効率のいい学習方法として読書を利用しています。サンマさん、何か御用でしたか?」
「んーと、水を飲みに来たんですよ」
「なるほど…。そうだ、サンマさん。1つお伺いしてもいいでしょうか?」
「どんなことですか?」
「この本に書かれている内容ですが、性格に難がある少女がおり、とある道中にあった沼へ、服を汚したくはないという理由でパンを投げ、そこを足場にして移動しようとします」
「ふむふむ」
「結果、少女はパンと共に沼へ沈んでいき、地獄へ落ちます」
「あー…、どこかで聞いたことあるかも」
「そうでしたか。聞きたいのは、その行いは自分にも効率的な部分などを考えても良い方法とは言えません。しかし、たった一度の行為で概念とはいえ、地獄という場所に行くのは、あまりにもひどい仕打ちに感じられます」
「うーん。それも多分、童話だからだって気がしますけど。そうですね」
「何かございますか?」
「その行いって、やっぱりそれまでの、その人の積み重ねからきてると思いますよ」
「積み重ねでございますか」
「例えば、今までやったことない事を、いきなり思いついて実行する人ってそういないかなって。簡単にやれるってことは、普段からそんな感じのことをする人、じゃないかな」
「なるほど…。良いご意見をありがとうございます」
「(うーん。大したことじゃない気がするけど)」
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