147: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/09/03(月) 02:32:56.62 ID:tLp1LC0J0
「それで、任務はいつ目処に終わる訳? あんまり長いとどこにも負担出るわよ」
放浪者も長い期間を設ける予定はないと、そこは説明した。バリケード内の状況は、相変わらず余裕があるとは言えない、封鎖を完了したとはいえ、オーガのような上位種には有効だとは言えないだろう。破壊されて流出してしまう可能性も十分にある。
その意味では未定の期限付きの任務には変わりなかった。素早い行動が求められるものでもある。もちろん、安全性を無視するなら、物資回収に必要な浜村、佐田の2人を連れて今から目的地にいけばいい。だが、1%でも2人を失い、開発が止まる可能性を下げられるならそれはすべき事と、放浪者は考えている。
「…後は各自のメンバーに説明を頼む。それぞれがそれぞれの状況を把握していることが、今回の任務の成功率も上げる、やり取りは密に行うように」
各組への代表への説明を終わり、2人は室内から応接室から去っていった。発電施設、現代の文明に不可欠な電気の確保は、文明復活の観点から避けては通れないことだ。
ようやっとそういうことでの活動を開始できることに、放浪者はほんのわずかにだけ、胸をなで下ろした。
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