文香「事実は小説よりも奇なり」
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26: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2018/05/13(日) 10:50:07.87 ID:Gw9FEXII0
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『何をしてもつまらない……結果はわかりきってるから』

『やりたいと思ってることは全部できて、傷つくことは何もできなくって』

『……何のために生きてるんだろう』

『周りの人の幸運を奪うために世界が用意した舞台装置なのかな、私って』

文香「……」

………………

…………

……

『自分の肌から流れる血をはじめてみました♪』

『想像していた以上に真っ赤な色をしたそれは足を滴っています』

『流れる血の感触も初めての体験でした、なんだかくすぐったくって気持ちいいです』

『それに、この痛みも……怪我の痛みって初めてで……気持ちいい……♪』

『……もっと怪我してみたいかも♪』

文香「……」

………………

…………

……

『まさか女の子に告白されるとは思いませんでした』

『それに、その女の子に包丁で刺されかけるなんて体験も初めてでした♪』

『今日は初めてがいっぱいで楽しい日ですね♪』

『一回刺されてみても面白いかもしれませんけど……刺されちゃうとこの楽しい時間も終わっちゃいますし、頑張ってよけますよー♪』

文香「……」

………………

…………

……

『猫とのおしゃべりって楽しいですねー♪』

『人とぜんぜん違う感性があってて、どんな話も新鮮で……』

『折角猫語がしゃべれるようになったんですし、今度は猫の動きもできるようになってみようかな』

『成功して軽やかに塀の上に立てても、失敗して怪我しちゃっても楽しいですし♪』

文香「……」

………………

…………

……

『あたり一面真っ暗ですねー』

『右を見ても左を見ても闇しかなくって、すぐそばにいるはずの芳乃ちゃんや朋ちゃんも見えません』

『目をつぶった時よりも暗い……真の闇って感じですね♪』

『これが解決しちゃったらこの闇にはもう入れなくなっちゃうのが本当に残念です。こんなに楽しいのに』

文香「……」

………………

…………

……

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