【ミリマス】このみ「いわゆる一つのぱにっくホラー」
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12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/05/12(土) 14:39:07.12 ID:Yjk5w41g0

もういい加減に気がついてもいい頃だとペチペチ頬を叩いてみる。
「う、ぁ……」と歌織の口から声が漏れる。それと同時に、このみの背中に流れた嫌な汗。

「ああぁ、うぅう……!」

目覚めた歌織は笑っていた。慌ててしまったと身を引くが後の祭り。

伸ばされた両腕が一瞬のうちに背中まで回って、
このみは彼女の豊満な胸へと体ごと引き寄せられて顔を埋めた。

背後で事態に気づいた風花たちの慌てる声が聞こえて来る。

「なんてこった!? 彼女もなのか!!」

鼻をくすぐる苺のような甘い香り。掴まれた腕を伝う微弱な痛み。
そう、例えるなら動物に軽く歯を立てられたような――。

「……ねが……い」

噛まれた先から急速に力が抜けるのが分かる。全身を襲う倦怠感。

このみは弱々しくも口を開き、自身を助け出そうと駆け寄ってきたプロデューサーに残った力を振り絞ってこう伝えた。


「注射は……風花ちゃん以外にお願いして……!」


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