ライラ「夕焼けはソーダの味がする」
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46: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:31:42.66 ID:aw+Q2owr0

 座敷にそぐわぬ異国の言葉を、彼女はいかなる胸中で聞いておられましたでしょうか。
 意味は通じずとも、きっと意図は伝わりましたでしょう。
 手をそっと下ろして、一人だけで立ち上がるのでした。

「そう……」
「ごめんなさいです。わたくしはまだ、時間が欲しいのでございます」
「……そうね。あなたの人生は、まだ始まったばっかりだものね」

 お姉さんはやはり、どこかすっきりしたような顔付きでおりました。

「いつか、お土産のお話をいっぱい持っていきますです」
「ええ、待ってるわ。だけどゆっくり来てね。ずっと、ずうっと長く待たせてね。約束よ」




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