29: ◆I/xWwwwDKk[saga]
2018/05/06(日) 11:49:13.27 ID:mKj+yEsxo
女「もういやぁ……! 誰かここから出して……!」
溢れた涙が撥水性のタイルに水滴を作る
恐怖と空腹は女の脚を鉛のように縛り付けていた
ふと腰から伝わる振動にびくりと身体を強張らせる
歳に似合わず古めかしい携帯を取り出すと着信が来ているらしい
女「お……お願いします! 誰でもいいから助けてくださいっ!」
メリー『わたしメリーさん。いまあなたの近くにいるの』
女「ひぃぃっ!?」
想定の範疇を大きく外れた相手に思わず携帯を落とす
しかし電話の主はもはや慣れたといった口調で話を続けた
メリー『安心して、そろそろ助けが来るわ。なるべく壁から離れてね』
女「……へ? どう、いう」
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