871:敗北せず戦闘終了 ◆9OydVuNlLY[digial devil sage]
2019/03/07(木) 22:19:33.67 ID:edWfNwn20
……
場所:荒野
……暑い。
誰もいない街を一人歩く。
ふと顔を上げると、ボロボロのローブを纏った者がいる。
かつては純白だったのであろうローブはすっかりくすみ、カーキ色の風景に同化している。
しかしその人物はあてもなく彷徨っているのではないらしい。
私に拳銃を向け、発砲した。
ヨツバ「ブフーラ!」パキン
??「……」スッ パンパン
ヨツバ「!」サッ
開けた平地で私は魔法を、ローブの人物は弾丸を飛ばす。
互いが攻撃と回避を繰り返すうち、戦いの場は廃墟の中へと移っていった。
ヨツバ「はぁ!」ブンッ シュパッ
??「……!」ゲシッ
ヨツバ「くっ」ヨロッ
??「……」パンパン
ヨツバ「うぁぁっ!」
振るった刀が右の上腕を掠めるが、敵は怯まずに蹴りで反撃し、銃で追撃する。
ヨツバ「アギラオ!」ゴゥ
私は炎を目隠しにして距離を取り、動きが止まった敵の様子を伺う。
??「……」メラメラ
ヨツバ?「……」シュゥゥゥ
魔法の炎が消えた時。
敵の着ていたローブは炎で燃え尽きていて、その中にいるのはもうひとりの私だった。
ヨツバ?「……」ポイッ カラン
ヨツバ?「……」ザッザッ
銃を捨て、ゆっくりと近づいてくる。
その間、もうひとりの私の皮膚は不自然に黒ずんでいき、眼には金色の輝きが滲み出す。
……間合いに入った。
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