625:お休みの間悪魔に体を乗っ取られぬようお気をつけて ◆9OydVuNlLY[digital devil saga]
2019/02/08(金) 01:37:51.24 ID:Q3DpxQHJ0
Info.>知名度+1!(1→2)
「……やっぱえげつねぇだろ……」ヒソヒソ
「……俺としてはあの髪が……」ヒソヒソ
「……普段どの辺で……」ヒソヒソ
一部の者たちがこちらをちらちらと見ながら、仲間同士で声を潜めて話している。
やはり気分のいいものではない。注意をした方がよいのではないか……
と私が思ったところで、阿修羅会の男が私に続けて話し始めた。
阿修羅会の男「ありがとうございました!」
阿修羅会の男「そんじゃ時間ですから、お仲間のところへ戻って下さい」
私がフリンたちのもとへ戻るったのを確認して、さらに阿修羅会の男が続ける。
阿修羅会の男「ではこれより都庁の悪魔退治を始める!移動開始!」
人外ハンターたち「「おおー!!」」
阿修羅会の男のグループを先頭に、私たちは移動を開始した。
……
場所:新宿西口側地上 西口駅前
新宿西口、つまりシャッターの先にある出口の階段を上って外に出た。
コープスを探した東口側の地上とは違って広々としたところではなく、都庁に行くのも一本道らしい。
本来ならば地上に出れば悪魔が襲いかかってくるのだが、
阿修羅会が赤玉で押さえているのはこの周辺の悪魔も例外ではないらしく、阿修羅会の者を認めた悪魔たちはこちらを遠巻きに見ているだけのようだ。
阿修羅会や人外ハンターの者達も警戒を怠ってこそいないが、いくらかの余裕が見て取れる。
特に先頭を歩く阿修羅会の男のグループなどは肩で風を切っている。
……阿修羅会の者はガラの悪い者が多いのだろうか?
ワルター「しかしさっきのあれ……呼ばれて挨拶した割には反応が微妙だったよな」
ヨナタン「よそ者が突然鳴り物入りで来たのだから、困惑して当然だと思うよ」
ワルター「でも別にブーイング食らってたわけじゃねえだろ?」
ヨナタン「つまり、実態が未知であるということだ。ここで力を示せば彼らも納得するだろう」
ワルター「なるほど、オレらが実際に活躍してみせりゃいいわけだな」
ワルター「苦労してピアレイも倒して経験を積んだんだ。オレたちならやれるさ」ニッ
フリン「僕としては、一番苦労したのは倒した後なんだけどね……」
ワルター「……悪い」
ヨナタン「……すまない」
イザボー「……ごめんなさい」
何があったのか、と尋ねるのも憚られるほどフリンが落ち込んでいる。
ピアレイという強力な悪魔を倒したらしいことは新宿地下街へ入る前に軽く聞いていたが、
そういえば、どのような悪魔かは聞いていなかった。
……この話は一旦置いておいて、今は周囲の警戒に努めよう。
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