49:名無しNIPPER
2018/05/06(日) 03:19:12.75 ID:ANrtU6sD0
時:さらに後
場所:アルラウネの結界最奥
フリン「ナバール!」
ナバール「ひぃい〜〜ふ、フリン君!ヨツバ君!早く助けてくれたまえ〜〜!!」
アルラウネ「いい感じね。もっと、もっと泣きわめくのよ!」茨ベシベシ
ナバール「ぎゃあああ!!痛い痛い痛い〜〜!!」
ヨツバ「悪魔よ、彼を解放しなさい」
アルラウネ「はいそうですかって返すと思ってるワケ?せっかくのご飯を?そんなわけないじゃない」
アルラウネ「こんなにいい声出してくれるニンゲンはほんっっとーに久しぶりなのよ!ご馳走よご馳走」
アルラウネ「だから や・だ」
フリン「倒すしかない。最悪、時間稼ぎだけでもしないと」チャキ
ヨツバ「援軍が来るまでは保たせましょう」チャキ
……
時:しばらく後
ワルター「遅れてすまねぇ!今助太刀……に……」
フリン「トドメだ!」ズバァン
アルラウネ「くっ、ニンゲンんんん! ぅ……」ブシュウウウ ぐったり
フリン「ふう、手強い相手だった……」チンッ
ヨツバ「はぁ、はぁ……なんとか、なりましたね。解毒の乳液を、残しておいて、よかった」
ワルター「……終わってるじゃないの」
……
場所:アキュラ像広場
イザボー「フリンをハメるつもりだったですって!?」
ワルター「ラグジュアリーズが聞いて呆れる……!」
モブ先輩A「ゆ、許してくれ!私たちはナバールに頼まれてやっただけなんだ!」
モブ先輩B「あいつの家に睨まれたらタダじゃ済まないから……仕方なかったんだ!」
ワルター「ちッ……それで、しかも当のナバールは悪魔に痛めつけられたショックで――」
ワルター「――泣いてばっかりで話が聞けねえっていうじゃねえか」
ワルター「くそッ、俺は帰るぞ!こんなアホらしいことに付き合ってられるか!!」
ヨツバ「待ちなさいワルター」
ヨナタン「いいんだヨツバ。行かせてやれ。事情聴取は君たちだけでも事足りるだろう」
ヨナタン「仮にも同期の仲間だったんだ。それを助けられなかった負い目を感じているんだ。きっと」
ヨナタン「僕もそうだし、イザボーもそうだろう?」
イザボー「……ええ。殿方にも負けないつもりでいたけど、肝心な時に動けなかったなんて」
ヨツバ「しかし規則は規則です。一応その場に居合わせていたのですから、ワルターには出頭義務が――」
ヨナタン「ヨツバ。ルールは確かに大切だが、ルールより大切なものだってある」
ヨナタン「……ワルターの気持ちを汲んでやってくれ」
私は、どうしてもヨナタンの言葉に納得できないが、キリがないので引き下がることにした。
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