406:名前欄が黒くなって安価のhoverとか効かないけど緑の状態にはどうやって戻すんだこれ ◆9OydVuNlLY[digital devil saga]
2018/05/13(日) 15:53:54.92 ID:XvdO4ONy0
ヨツバ「いえ、私もハレルヤについて行きましょう」
ハレルヤ「え?」
ヨツバ「元々阿修羅会がどのように民をまとめているのかが知りたくて、タヤマ殿の提案に乗ったのです」
ヨツバ「人里の見回りをするなら、その様子を参考にさせていただこうと思うのですが」
ヨツバ「いけませんか?」
ハレルヤ「えっ、いや、大丈夫です」
ハレルヤ(スゲープレッシャーなんだけど!)
ハレルヤ「えーと……じゃあ渋谷まで行って、まずは昼メシっすね」
……
場所:渋谷地下街 人外ハンター商会
通路とドアばかりで、地下街というよりは地下通路といった風情だ。
しかし、東京でも人が主に住んでいるところは、どこもこうなのだという。
一際目を引く、魔法の文字といかめしい男が描かれた赤い扉。
ハレルヤはそれを開け、私もその後に続いた。
扉の外とは打って変わり、血気盛んそうな者たちがテーブルについて飲み食いしたり、話をしている。
奥にはカウンターがあり、天井から吊り下げられる形で大きな画面がいくつか設置されている。
そこら中に様々な色の光が飛び交っていて目がチカチカするし、どこからか知らない調子の音楽も聞こえてくる。
ケガレビトは慣れたものなのだろうが。
……しかし、この雰囲気、どこかで……?
ハレルヤ「あれ、ヨツバさん商会のこともまだ知らなかったんです?」
ヨツバ「え、ええ。初めて来ます」
ハレルヤ「じゃあ注文もオレがしときますね。マスター、野菜スープある?」
ハレルヤがカウンターの、後ろを向いて何かしている男に話しかける。
マスター「ハレルヤか。あるっちゃあるが、お前今日はいやに羽振りがいいんだな」
マスター「ボーナスでも入ったか?」
後ろを向いたまま答える、マスターと呼ばれる中年の男。ハレルヤとはそこそこ付き合いがあるようだ。
その口ぶりから、野菜スープはここでは高価なメニューらしい。
タヤマの出した食事は本当に高待遇のものだったということか。
ハレルヤ「バカ、オレが食うんじゃねえよ。こっちのヨツバさんの」
知らない人間の名前が出たところで、マスターが振り向く。
マスター「……ほう」
私の顔と装いを見るマスターの目が、私の左手に止まり、再び私の顔を見る。
マスター「籠手に埋め込み式のスマホか。見ない顔だが、新人ハンターか」
ハレルヤ「強いからってんで阿修羅会にお試しで入ってもらってんだ」
ハレルヤ「この人は商会のこと自体知らなかったんだってさ」
マスター「ほう、このお嬢ちゃんがねえ……不思議な奴がいたもんだ」
マスター「じゃ、説明はお前がしとけよ」
ハレルヤ「言われなくてもするって。チャーハン大盛り一つ、普通一つ、野菜スープ一つで」
マスター「あいよ」
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