右京「誰も知らない?」
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67:名無しNIPPER[saga]
2018/05/08(火) 23:56:51.56 ID:eXohmhoj0


「お怒りはご尤もです。ですがこれは必要な行いでした。」


「必要な行いってどういうことよ!警察に何の権利があってこんな真似するのよ!?」


「それはあなたのお子さんたちのためですよ。お腹の子を含めてね…」


「お腹の子…?」


「そう、あなたが宿しているお腹の子です。
ひとつもしもの話をしましょう。あなたがまた結婚に失敗してお腹の子を産んだとする。
既に子供たちの生活は困窮しています。それなのに新たな食い扶持が増えた。
あなたはまた新たな男を求めていなくなり子供たちの元には幼い赤子だけが残る。
それで子供たちはどう思うのか?
きっとこう思うのではありませんか。憎たらしいと…
更なる惨めな生活を送る原因となる赤ん坊に対して負の感情を抱くでしょう。」


「子供たちの憎しみが五人目の子に向けられる。
きっとその子は殺されるかもしれませんよ。
それは明くんかもしれないし京子ちゃんかもしれない。
ひょっとしたら茂くんかもしれないしゆきちゃんかもしれない。
もしかしたら兄弟全員で五人目の子を殺すかもしれない。
そうなれば当然、あなたは無関係ではいられませんよ。」


それはこの先、起こりうる可能性。

今の生活を続ければ子供たちは負の感情を抱くはずだ。

そのことを聞かされてけい子は思わずお腹の子を守るように蹲った。




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