14:名無しNIPPER[saga]
2018/05/03(木) 11:18:31.04 ID:KfZT3V7y0
女「先生、もう卒業だね」
先生「そうですね」
女「先生はどうして先生になったの?」
先生「学校が苦手だったからですよ。学校が苦手な人のために先生になろうと思ったんです」
女「そうなんですか?」
先生「先生、という字と、生徒、という字にはどちらも生きるという字が含まれていますよね。チョーク取ってもらっていい?」
女「はい、どうぞ」
先生「生きてていい。そう伝えるのが先に生まれた人の仕事」
先生「君たちよりも早く生まれて、奇跡的な幸福を経験した。同じ道を辿れるように導く仕事」
先生「君たちよりも早く生まれて、絶望的な不幸を経験した。同じ道を辿らないように導かない仕事」
先生「人生で何があっても、君たちの役に立てる。それが教師のやりがいで、生きがいなんだ」
女「……先生。私、やりたいこともないし、誰かを救いたいとかいう気持ちもないけどさ」
女「私、先生のことが好きだから、これからも勉強するよ」
21Res/7.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20