白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/05/01(火) 15:35:16.90 ID:47m1SMXJ0
きっと、もう雨あがりに虹が掛かることも無いのでしょう。
でも、月の虹が掛かることはあるかもしれない。
虹が掛からなくても、月の光が雪の粒を照らして、きらきら光る星になるかもしれない。
結局、そこに大きな違いは無かったんです。
大事なのは、どんな美しいものを見るかじゃなく、誰と一緒に見るか。
月は、ただ月があるからきれいなんじゃないってことだったんです。
その証拠に、ほら――
「藍子さん。月が、きれいです……!」
「……うんっ♪」
今日の月は、とってもとってもきれいだと思えました。
だってあの月は、私たち二人の輝きで光っているんだから。
「藍子さん、明日は何をしましょうか」
「そうですね、まず――」
こうしてまた、私たちの一日が終わります。
明日もきっと今日よりも寒いけど、今日よりいい日になるでしょう。
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