白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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29:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:13:12.47 ID:47m1SMXJ0
 私たちが立つステージは、校庭に教壇を並べて作ることにしました。
 二人だとけっこう重たいので気合を入れて運ばなきゃいけません。


「こうやって、普段はなんでもないような場所が、なにか特別な場所に変わっていくのって、ちょっと不思議じゃないですか?」

「そうですね……。文化祭とか体育祭とか、非日常って感じがして好きでした」

「そう、非日常! こういう非日常から、日常の新たな良さに気がつくっていうのが好きなんです。なんだかこれって、アイドルに似てませんか?」

「ええと、どういうことでしょう」

「そうですね……。アイドルをはじめるまで、こうやって歌やダンスで誰かを笑顔にできるなんて思ってませんでした。アイドルになることで、私は私の新しい価値に気づけたんです。それに、私だけじゃなくって……プロデューサーさんや、事務所の仲間の皆や、ファンの皆さんたちが、私が知らない私の価値を見つけてくれるから、ただの普通の女の子だった私がアイドルになれるんです」


 藍子さんは、きらきらとした笑顔で言いました。


「うーん……なんだかよくわかんなくなっちゃいました。えへへ♪」




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