白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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17:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/01(火) 15:04:31.20 ID:47m1SMXJ0
 次の日。
 ラジオの生放送を終えた私は、藍子さんに連れられて歩いていました。
 どこに向かっているかはやっぱり秘密だそうです。


「ここは……?」

「私は知らなかったんですけど、この町は知る人ぞ知る温泉地だそうです。ずっと学校のシャワーだけっていうのも落ち着かないですし、ゆっくり湯船に浸かって温まりましょう?」

「それは、そうですけど……」


 内緒ですって言っても、「着替えやタオルを持っていくといいかもしれませんね」なんて言われたら、なんとなくお風呂にでも行くのかなって想像はついちゃいます。
 でも、まさか本当にそうだとは……。


「えっと、藍子さん。これだけ寒いと、温泉にも入れないんじゃないですか?」

「さあ、それはどうでしょう。とりあえず入ってみましょうか」


 藍子さんに手を引かれて、建物に入っていきます。
 なんだか自信満々ですけど、本当に大丈夫なんでしょうか……?




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