9: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:18:55.53 ID:w4u0dL2T0
と思ったら喜びを共有して今度は安心したのか、一気にフラフラとし始めた。
『大丈夫……?』
『だ、大丈夫じゃないかも……あはは……』
10: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:19:21.26 ID:w4u0dL2T0
『もう少しだけ、こうさせて……?』
杏奈は疲れとかよりもうドキドキが止まらなくて、百合子さんを受け止めたまま硬直してた。
……やっぱり百合子さんはずるいよね?
11: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:20:15.74 ID:w4u0dL2T0
……まだ認めないの?百合子さんはずるいって。
まだまだこんなのじゃないんだから。もっと教えてあげるよ、百合子さんのずるいところ。
12: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:20:45.61 ID:w4u0dL2T0
あと……そこの事務用の机の下。亜利沙、いるの分かってるんだから。
今杏奈達大事な話してるからあっち行ってて。写真も後で消しておいてね?
「ギクッ!?な、ななな何の事でしょうか〜……?ありさは何もしてませんよ……?」
13: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:21:29.89 ID:w4u0dL2T0
この話は、杏奈が百合子さんのオススメの本を聞いた時の話。
無性に本が読みたくなって、百合子さんにオススメの本を聞いたことがあったの。
その日は『ファンタジーものならこんなのが〜』とか『予想を裏切られる展開が面白くて〜』とか教えてもらっただけだったんだけど。
14: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:21:55.70 ID:w4u0dL2T0
次の日になって……。
『これ持ってきたから家で読んでみて!絶対面白いから!』
って、杏奈が読みたいと思うような本から五冊くらい貸してくれた。
15: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:22:28.50 ID:w4u0dL2T0
もう借りてた本とかどうでも良くなっちゃって、百合子さんの書いた小説ってどんなのだろうとか考えながら開いたんだ。
なんと中身は、杏奈と百合子さんが恋に堕ちるまでの話だった。
恋心が芽生えて悶々とするところから始まって、最終的に告白まで長々と書いてあった。
16: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:22:58.61 ID:w4u0dL2T0
百合子「あああああああああああれ!?あれ読んだの!?」
杏奈「うん、バッチリ……でもこれで分かったでしょ?百合子さんはずるいって」
百合子「いやずるいって言うか、その……私色々と恥ずかしいこと、してたんだね……」かぁあ
17: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:23:26.52 ID:w4u0dL2T0
杏奈「気付くの、遅すぎ……でも、そんな百合子さんだから杏奈は……」
百合子「どうかした?杏奈ちゃん」
杏奈「な、なんでもないっ……」
18: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:23:54.10 ID:w4u0dL2T0
杏奈(杏奈は百合子さんのこときっと好きなんだと思う。でも、この気持ちはまだ伝えない)
杏奈(だからこれは、百合子さんへのささやかな仕返し)
杏奈(杏奈がひたすらドキドキさせられたんだから、次は百合子さんの番)
杏奈(散々やられたことやり返して、杏奈にドキドキさせてやるんだから……)
杏奈「ふふっ……♪」
19: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/05/01(火) 09:28:25.04 ID:w4u0dL2T0
終わりです
平和なあんゆりが読みたい人生だった
直接関係はないあんゆり過去作
百合子「音責め」
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