世間にはいい顔してるけど本当はドSヤンデレリョナラーな妹
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31:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 23:13:16.22 ID:ZzN5ZsQ/0

ある日、自分の部屋を掃除するついでに妹の部屋を掃除していると一冊のノートを発見した。
表紙には艶かしいキスマークが付いており題は書かれていない。興味本位で中を開くと端から端までビッシリと赤い文字で『お兄ちゃん愛してる』と書き込まれていた。

脳を貫くような衝撃と共に動揺しながら震える手でゆっくりページをめくっていると、背後から部屋の扉が閉まる音が聞こえた。そしてゆっくりと内側から鍵がかけられた音が響く。

肩を揺らし、不自然に乱れる呼吸を整え、恐る恐る振り返ると、そこには見たことないほどの満面の笑みを携えた妹が立っていた。

慌てて開いていたノートを閉じ、後ろ手に持って妹に向き直る。部屋の掃除をしていたんだと早口で話した。

妹は僕の話に答える様子もなく笑顔を顔に貼り付けたままこちらにゆっくりと近づいてくる。僕は蛇に睨まれたカエルのように逃げだすこともできず、とうとう目と鼻の先まで妹は近づいてきた。
そして僕が緊張で固唾を飲んだその瞬間、突然渾身の力を込めた腹パンをしてきた。

衝撃で体がくの字に曲がる。優しかった妹の突然の行動に頭が真っ白になっていると、そのまま髪を乱暴に掴まれ耳元に妹の唇が押し付けられた。ゾワリとした感触が脳天から爪先まで駆け巡る。

ーお兄ちゃん見たんでしょう?…私のノートをー

耳に押し付けられた妹の口から発せられた底冷えするような声が直接脳内に話しかけられているように頭の中に響く。
ゾッとし、慌てて離れようとするも今度は膝蹴りが腹に突き刺さった。

苦悶の表情を浮かべ、やめてくれと懇願するも、続けざまに数発の膝蹴りをモロに食らう。

そしてそのまま突き飛ばされ、僕はベットに仰向けに倒れこんだ。

妹は飛び乗るように僕の腹部の上に馬乗りに乗る。

ごめん、見るつもりはなかったんだと涙目で釈明するも次の瞬間、岩石のように固く握られた拳が自分の頬に振り下ろされた。

視界がブレる、脳がゆさぶれる。そして続けざまに何発も顔面を殴打された。

頬もまぶたも切れ、口の中も血の味でいっぱいになり、僕は鼻水と涙でぐちゃぐちゃになりながら、ぼやけた視界の先にいる妹を見つめる。




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