魔法使い「私の事、スカウターで覗くのやめてくださいっ!」 勇者「やだ」
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196: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:21:46.32 ID:iJui9JJa0

縛人「――さて。どこから話そうか」ニコ

勇者「…明日は魔王城へ?」

以下略 AAS



197: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:23:20.19 ID:iJui9JJa0

縛人「勇者さんに話すことが無くても、僕は勇者さんと話しておきたいことがあるんだけど、いいかな」

勇者「…?」

以下略 AAS



198: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:23:52.59 ID:iJui9JJa0

縛人「僕は“縛る”ことを専門にする魔法職でね。その特異性から自分で魔法を作ったりもする」

縛人「その一つが彼女に送った魔法・・・“赤い糸“」

以下略 AAS



199: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:25:10.58 ID:iJui9JJa0

縛人「僕のこの指輪は、結婚のときに彼女と一緒につけてから一度だって切れたことがないんだ」

勇者「のろけかよ」

以下略 AAS



200: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:25:59.38 ID:iJui9JJa0

縛人「彼女は自分の指輪が切れたのを見て、どうしたと思う?」

勇者「……殴り込みに来た、とか?」

以下略 AAS



201: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:26:28.13 ID:iJui9JJa0

縛人「ヤバいくらい泣いて、そしたら指輪が彼女の手の中でまたつながった」

勇者「……」

以下略 AAS



202: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:27:03.85 ID:iJui9JJa0

縛人「彼女は身ごもった体で家にいて、僕の帰りを待ちながら過ごしていたはずで。指輪が切れているのだから、僕の心がすっかり仕事の方に向いてしまっているのも気づいていて」

縛人「……一体、どんな気持ちだったんだろうと、今でも想像することがあるよ」

以下略 AAS



203: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:27:37.41 ID:iJui9JJa0

縛人「じゃぁ…3回目はどうして切れたと思う?」

勇者「え。…知らねえよ」

以下略 AAS



204: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:28:03.85 ID:iJui9JJa0

縛人「そして彼女にも似ていて、とても深い愛情を持っている。根の部分が揺らがない、強くて深い愛情のある子だよ」

勇者「……それがなんだってんだよ」

以下略 AAS



205: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:28:34.26 ID:iJui9JJa0

縛人「――弓射手と魔法使いは、もうひとつよく似ているところがあってね」

勇者「……」

以下略 AAS



206: ◆rRu4LM9vFs[saga]
2018/06/21(木) 23:29:30.40 ID:iJui9JJa0

縛人「これでも、君よりはずっと年上でそれなりに人を見る目も養ってきたんだよ。それに元もと、喋らない動物を相手に仕事をしている分、気配や感情には敏感でね」

縛人「……勇者さんも魔法使いも、きっともっと本当のことを言えた方が…お互いにとても楽になれると思った。それだけさ」

以下略 AAS



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