魔法使い「私の事、スカウターで覗くのやめてくださいっ!」 勇者「やだ」
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◆rRu4LM9vFs
[saga]
2018/06/08(金) 23:11:09.26 ID:eZGeU9Kk0
勇者「…じゃぁ、感情によって魔力量が変わる理由は?」
弓射手「魔族の血の特性が強く表れているからよ。単純に、精神力が増減している――というほうが正しいの」
勇者「……単純な精神力の増減が魔力量の増減にあたる・・・魔力をほとんど使わない魔法っていうのは、やっぱり魔族の“血の持つエネルギーを使う“のと同じ原理だった?」
謎の男「その通り。正直なところ、魔法使いの魔力の使い方だけを見れば、魔法使いが魔族なのではと疑ってみる者もいるだろうね」
勇者「あ……俺も、最初 冗談交じりだけどそんな話をしたな。でも魔法使いに強く否定されて・・・」
謎の男「そうだったのか。でもまぁ、それこそが弓射手の狙いでね」
謎の男「魔族のような能力をもって聖王都に住むと、魔族を嫌う人間ならばそれを疑い深く見たり、嫌悪することもあるだろう、と」
謎の男「疑いの目を向けたときに、魔法使いが魔族に対して友好的に考えていたら、あやうく魔族側の諜報かなにかと思われたりもするかもしれない」
弓射手「だからこの子には、あまり魔族というものに触れさせたくなかったし…むしろ嫌ってでも離れていてほしかった。ただ平和に生きていくためにね」
魔法使い「…そうだったの…」
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