【ガルパン】オレンジペコ「極楽も地獄も先は有明の月の心に懸かる雲なし」
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14: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:36:07.05 ID:YK6reToq0
梓「やっぱりオレンジペコさんは凄いな……。やっぱり私に隊長なんて早かったかも。」

オレンジペコ「そんなことありませんよ。実力は私と変わらないくらいだと思います。戦車道を始めて1年足らずでここまでできる人なんてなかなかいませんよ。」

梓「そんなお世辞を言われても、むなしくなるだけですよ。あのティーセットだって、気を使って送ってくれたんですよね?」
以下略 AAS



15: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:36:35.11 ID:YK6reToq0
オレンジペコ「……この1ヶ月間、私がなにを考えていたかわかりますか?」

梓「え?やっぱり戦術のこととか、地形のこととか?」

オレンジペコ「ちょっと待っててくださいね。」


16: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:37:31.87 ID:YK6reToq0
そう言ってオレンジペコが席を立つ。
しばらく待っていると、彼女はなにやら小包のようなものを持って戻ってきた。

オレンジペコ「これをどうぞ、澤さん。」

以下略 AAS



17: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:38:15.18 ID:YK6reToq0
オレンジペコ「さっきの答え合わせですが、ハズレです。……あなたのことですよ。ずっとあなたのことを考えていました。あなたならどういう作戦を立てるか、どう反応するか、夢に出てくるほど考えました。」

オレンジペコは向き直り、梓の前で宣言する。

オレンジペコ「澤さん、いえ、梓さん、あなたが私のライバルです。西住さんや他の誰かではなく、あなたです。」


18: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:38:47.49 ID:YK6reToq0
梓「そうだったんだ……。なんだか、嬉しい。それだけ私のことを評価してくれてたってことですよね。なのに私……。」

オレンジペコ「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。」

梓「え?」


19: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:39:15.60 ID:YK6reToq0
オレンジペコ「エイブラハム・リンカーンの言葉です。次は自分たちのことだけじゃなく、私のことも見てくれますよね?」

梓「……うん!ありがとう!私、オレンジペコさんのライバルとして恥ずかしくない隊長になります!彼を知り己を知れば百戦殆からずってね!」

オレンジペコ「ふふ、孫子ですね。大変なこともあるでしょうけど、お互いに頑張りましょうね!」


20: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:40:09.45 ID:YK6reToq0
ダージリン「敵に塩を贈ったのね、オレンジペコ。」

梓と別れた後、1人部屋に残ったオレンジペコにダージリンが話しかける。
その言葉にオレンジペコは振り返らずに応じた。

以下略 AAS



21: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:40:39.55 ID:YK6reToq0
ダージリン「あら、では今は川中島の戦いをしているのかしら?」

オレンジペコ「戦いかどうかはわからないですけど、そうであったら嬉しいです。」

オレンジペコは梓がいるであろう、水平線のその先をずっと見ていた。


22: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:41:28.28 ID:YK6reToq0
以上です。

澤ペコはエリみほのような愛憎入り混ざった関係でもなく、たかひなのような甘い関係でもなく、助け合えるライバルという関係が合っているように思い書きました。
みほとダージリンの関係を深くしたものって言うのかな……まぁそんな感じです。

以下略 AAS



23: ◆saI1ZNzQKuJn[saga]
2018/04/28(土) 00:43:27.63 ID:YK6reToq0
〜その後〜

梓が聖グロリアーナから戻ってきて数日後、みほのケータイに着信が入る。
画面には「ダージリン」の文字、みほは何事かと思い電話に出る。

以下略 AAS



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