245: ◆QpqUKnY3LC3z[saga]
2018/05/03(木) 19:06:45.26 ID:STYhKC/10
夕実「ふぅぅぅぅ…」ゴゴゴゴ
久遠「あ、あの構えは…!」
田中「知っているのか、久遠!?」
久遠「あれは古代中国において、バレーボールに酷似していたと伝説的に語られるボールを用いた拳法における奥義だ。その名も――」
夕実「美威血阿陀都苦(ビーチアタック)!!」
シュバアッ
チュドォォオオオオオオオオンッ…
阿部「何で古代中国なのに、ビーチアタック?」
佐野「しかももろに日本語の漢字を当てとったのう…」
夕実「これならひとたまりもないはず――」ズザッ
加賀「あ、ああっ…先輩、あれをっ!?」
夕実「そんなっ、どうしてボールが高く浮いて…!?」
久遠「あ、あれは…!」
田中「知っているのか、久遠!?」
久遠「美威血阿陀都苦(ビーチアタック)の衝撃と舞い上がった土煙で、一度アウトになっているにも関わらず、こっそり真上へ思いきり投げ上げたことで相手をあざむく――秘技・飛翔ペンギン!!」
阿部「ペンギンは飛ばないよねー」
佐野「ちゅうかさっきから、このノリは何なんじゃ;?」
光(ま、松坂先輩…わたしには、この反則スレスレの技が精一杯でした…あとは、どうか…)
松坂(宮野さんが繋いだこのチャンスボール、絶対に活かす…!)←反則と気づいてない
中井「…………もう好きにやってくれ…」←審判を放棄してる
松坂「ふぅーっ…」
久遠「あ、あの構えは…!?」
田中「知っているのか、久遠!?」
久遠「いや、普通に助走だ」
田中「何だ普通に助走か。松坂は地味だからな」
バシッ
加賀「うおおおっ? ふつーにもっとすごいのくるかと思って身構えすぎたー!!」
夕実「っ…やるわね、さすがに…! 加賀くん、まだまだ勝負はこれからよ!」
加賀「はいっす、先輩!」
阿部「あのさー…どうでもいいけど、砂浜にクレーターが何箇所もできてて、ビーチバレーどころじゃないと思うんだ」
佐野「………グラウンド整備と思って、あとであいつらにさせときゃええじゃろ…」
夕実「いい勝負だったわ、光ちゃん…」
光「夕実先輩…はいっ、こちらこそ、ありがとうございます」
ガシッ…
松坂(記憶がない…なにか、ひどくのぼせたような気だけはする…)
加賀(俺もっす、松坂先輩…)
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