175: ◆QpqUKnY3LC3z[saga]
2018/05/01(火) 19:54:36.36 ID:7gVcY35l0
松坂「っふ……ふぅ……ゼィゼィ……」
阿部(練習でもこんなにグロッキーになるとこ見たことないよ…)
松坂「阿部くぅん…」
阿部「はいはい、ゲロゲロ星人は弱ってるんだから大人しくしててくださいねー」サスサス
松坂「阿部くんは……プロになれるよ…」
阿部「はい?」
松坂「……体が、小さくても……上手だから…」
阿部「…」
松坂「体格のハンデを乗り越えるだけの、努力して…身につけてて…」
松坂「阿部くんがいなきゃ、僕なんてバッピにもならない……ヘボピッチャーだったし…」
松坂「だから…」
阿部「そんなこと言ってもね、松坂くん――」
松坂「全部、阿部くんの力だから…なれるよ。僕がなれるって言うなら……全部、阿部くんのお陰だから…」
阿部「……松坂くん…」
松坂「っぷ…」
阿部「…はい、バケツ」
松坂「おろっ……ろろろろろっ…」
阿部(…………やれやれ…)
阿部(こっちがどんな気持ちでプロはムリだなんて言ったか分からないくせに…)
阿部(佐野くんみたいな体格もなければ…ううん、標準的なプロ野球選手程度の体にさえなりようがないし…)
阿部(そのせいでどれだけ親を恨んだかも知らないくせにさ…。最近やっと開き直れてきたのに…)
阿部「松坂くんは、罪深いよねえ…。あそこで打っててくれればなあ…」
松坂「」グサァッ
阿部「…………………ま、そういうとこが松坂くんか…。ごめんね、グサッとすること言って」ナデナデ
阿部(正直、出会ったばかりの松坂くんほど虫酸の走る人はいなかったよね…)
阿部(がんばれば通用するものがあるのに、気が弱くて自分で自分を見限って、いじいじして、おどおどして…)
阿部(でも…)
阿部(そんなきみに、そんなことを言われちゃったら……どう受け止めればいいか、分からなくなっちゃうよ)
阿部「ありがとね、松坂くん。同じチームでバッテリー組めて嬉しいよ」
松坂「阿部…くん……」
下1 尚、松坂は…
1〜3 船酔いグロッキーでお家に強制送還されました。いちいちラインで飛んできた楽しそうな様子がとっても悔しかったです。
4〜6 なんか阿部くんにやさしくされたのが、裏があるんじゃないかと少し勘繰ってしまいました?
7〜9 ゲロ吐いて弱りに弱ってるところで介抱してくれた阿部くんのことを、ますます尊敬するようになりました…?
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