武内P「島村さんとラブホテルに入ることになってしまいました……」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:29:32.35 ID:bOgng+vj0
「憧れてた場所を ただ遠くから見ていた♪」

 歌い始める卯月。『S(mile)ING!』だ。
 ベッドの上なのでダンスはできないし、BGMもない。バイブは音を拾わない。
 それでも笑顔で、精一杯の声で歌う卯月の姿を見て、プロデューサーはこれまでのすべてが報われたように感じていた。
 バイブに口を近づけて歌う姿も、Bye!がバイブに聞こえてしまったことも、全てが些細なことだ。
 プロデューサーは彼女の笑顔にアイドルを見出した。
 そんな彼女が、自分に、自分のためだけにその笑顔を込めた歌を歌ってくれているのだ。

 手にバイブ(マイク)を持って歌っていた卯月が、最後、右手をプロデューサーに向けて大きく伸ばし、手を広げた。
 それは卯月からプロデューサーに向けてのメッセージ。
 プロデューサーに対しての感情が信頼や尊敬だけではない、おそらく別の感情であろうことは卯月にもわかっていた。
 考えることによって起きる熱を込めるにはここしかないと思っていた。


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