【バンドリ】月島まりな「私がハーレム主人公に!?【ガールズバンドパーティ!】
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3:名無しNIPPER
2018/04/22(日) 13:08:37.44 ID:NnE+PMDjO
途端、まりなの変態的な動作が止まる。
どこか抜けたような少女の声が耳に入り、脳内を不安で満たし始めた。
クールな声質の持ち主は、ポピパで宇宙人の異名を持つ花園たえである。
練習スタジオでギターに不備があり、代わりに別のギターを借りにきたその直後ーー楽器倉庫でたえが視界に捉えたのは、理解に苦しむ光景だった。

「あれ、それって靴下と、下着……? えっ、どういうことですか」

女性ものの装身具を、両の手で大事そうに持つまりなを見て引き気味の表情を浮かべるたえ。
彼女からすれば、つい先日まで一緒にギターの練習に付き合ってもらっていた、初めての先輩である。
その年上が、こうして顔を紅潮させて、もみくちゃになっているそれを握っているのが不可解で仕方なかったのだろう。

「あっ、あ……。ち、ちが、違っ……、そうじゃ、なく! おたえ、ちゃ」

信頼を得ていた、ガールズバンドパーティの一員からの驚愕したような瞳に、まりなが罪悪感でパニックに陥る。
そんな彼女を見て、たえは艶のある黒髪の片方に伸びたもみあげを弄りながら、

「……違う? まりなさん、ここでナニをやってるんですか?」

「な、ななっ、なにも! ただ、ちょっと荷物の整理をね!?」

苦し紛れの言い訳である。
さすがにこれで納得する人間はいないだろう。
周囲は楽器だらけで窮屈だが、メンテナンスがきちんとされており、散らかってもいない。
その中で、パンツとソックスを持ち整理整頓だなんて、どう考えてもおかしい。
しかし、そんなことを考える余裕など、まりなにはなかった。ただ、その場しのぎの嘘を並べ立てただけ。
このような行為が明るみになれば、解雇は確実ーー下手すれば、お巡りさんのお世話にだってなりかねない。

「あ、あの、おたえちゃん? これは、その、本当になんでもないからね? だ、だから他の人たちには、えっと……」

首を傾げて、強い疑問の目を向けるたえの表情に焦りまくり、まりなはもはや効果のない弁解の余地を見いだした。
こんなところで、誤解されたまま帰らせてたまるか。人生が終わる。いや、誤解じゃないんだけど。非常にマズイわ。


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