41: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/04/20(金) 00:47:16.93 ID:Q3vY7Opm0
〇
お見送りは少数でした。
お父さんとお母さんと、ちーちゃんやのんちゃんや小さい頃からの友達。
「美穂、気ば付けんしゃいね。送って欲しかとがあったらいつでも言うとよ」
「うちらも連絡するけん、東京の写真ば送ってね!」
「うん! みんな、ありがとう!」
電車の扉が開きます。
みんなに手を振り返して、キャリーバッグごとよっこいしょっと中へ。
――ああ、ほんとに行くんだなぁ。
指定席の片道切符はお財布の中に。
不思議とふわふわした気分は、席に座っても納まらなくて。
ゆっくりと電車が張り出しました。
その時、窓際にみんなが駆け寄ってくるのが見えました。
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