23:名無しNIPPER[saga]
2018/04/18(水) 22:06:31.41 ID:YPnNOKJb0
「お嬢さま、この計画は無理ですぞ。」
けど麻生さんはこの誘拐計画をダメ出しした。何で…どうして…?
だって麻生さんなら私のことわかってくれるはずなのに!?
「まず旦那さまの気性を思い出しなされ。短気で気難しい方ですな。」
「うん…だけどそれがどうしたの…?」
「次にこの家には番犬のジャンボを飼っております。
それなのにお嬢さまがこの家の中で誘拐された。
番犬は役立たずとみなされてジャンボは容赦なく処分されるでしょう。
その日のうちに保健所送りになるのは確実ですな。」
うわ…確かにパパならやりかねない。パパは普段からみんなに厳しい。
それはジャンボだって例外じゃない。
番犬としての役目を果たせないあの子は容赦なく処分されるのは確実だ。
「それに私たち使用人もです。
お嬢さまの面倒を見れなかったとしてこの家の使用人など全員解雇してしまうでしょう。
そうなれば私たちは路頭に迷うことになります。」
その話を聞いて私はさすがに自分の浅はかさを恥じた。
当然だけど私の身に何かあれば大人はみんな責任を取らされる。
そうなればみんなの生活に影響が出る。特に麻生さんなんて高齢のお爺さんだ。
この歳で再就職なんて滅多にありえないよ。だから私は…
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