ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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17:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:08:07.83 ID:opkaBdCO0
 かたかた震えだしたエリカを宥めにかかる。

まほ「とにかく、落ち着け。ワニ達を殺すつもりはないから」

エリカ「本当ですか? そうやって安心させて、今日の夜私がご飯を持っていったらあの子たちがぷかぷか浮いてるとか、そういう展開はありません?」

まほ「ない」

エリカ「良かった……でも、黒森峰には動物園なんかありませんし、海に逃がすのも……」

まほ「聞け、エリカ。もちろん案はある」

 安心させるように、笑みを浮かべながら告げた。

まほ「奴らは全員、地獄に引き取ってもらう」

エリカ「や、やっぱり殺す気なんですね!?」

まほ「違うったら。地獄は地獄でも、大分の鬼山地獄だ」

エリカ「ええっ、鬼山地獄、別名、ワニ地獄とも呼ばれている、大分県にあるあのワニ園ですか!?」

まほ「そうだ。大正十二年に地熱を利用してワニ飼育を始めた、日本最古のワニ園だな」

エリカ「入場料400円でとてもリーズナブル……あっ、しかも私たちは高校生料金だから300円ですね!」

まほ「毎週水・土・日曜日に行われている餌付けショーが目玉だな。迫力あるワニの姿を見ることができるぞ」

エリカ「なるほど。鬼山地獄のベテラン飼育員さんたちになら、確かに安心してお世話もお任せできます」

まほ「気軽に、とはいかんが、隣県なら長期休暇なんかの折に会いにも行けるだろう?」

エリカ「隊長、そこまで考えてくださるなんて……」


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