4: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/04/16(月) 00:28:15.98 ID:rr9pDwNT0
駅に着くと学生がたくさんいた。
駅前の塾から出てきた者もいる。
勉強をしていたのだろう。唯は売店で棒付きの飴を買った。
5: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:29:08.11 ID:rr9pDwNT0
車内は混んでいた。
唯は自動ドアの前辺りに立った。
隣には学ランを着た高校生が英単語帳に目を落としていた。
6: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:29:41.30 ID:rr9pDwNT0
家に帰ると唯はうがいをした。
喉がヒリヒリする。
腫れている感覚がある。
7: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:30:30.37 ID:rr9pDwNT0
唯は風邪を引いていた。
寒気がした。
母に揺すられ目を覚ました。
8: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:31:23.37 ID:rr9pDwNT0
夜になると唯は嘔吐した。
昼間から何も食べていなかった。
スポーツドリンクで薄まった胃液がバケツの中に溜まった。
9: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:31:57.40 ID:rr9pDwNT0
夕方、梅の入ったおかゆを食べているとプロデューサーと相川千夏がお見舞いに来た。
「元気そうね」と千夏は微笑んだ。
「心配したぞ」とプロデューサーはホッとしたような表情を浮かべた。
10: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:32:29.06 ID:rr9pDwNT0
風邪を引いてから4日。
唯の体調は回復した。
制服に着替えて外に出ると朝日が眩しく感じた。
11: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:33:01.43 ID:rr9pDwNT0
放課後、レッスンが始まるまで時間があった。
唯は事務所の一階にあるカフェでオレンジジュースを飲んでいた。
スマートフォンをいじり、時間を潰していた。
12: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:33:41.27 ID:rr9pDwNT0
「こんちはー☆ 慶ちゃん♪」
「もう。『トレーナーさん』ですよ?」
「あはは。仕事中じゃないからいいじゃん☆ 慶ちゃんって歳も近いし、話しやすいんだもん☆」
13: ◆hAKnaa5i0.
2018/04/16(月) 00:34:19.06 ID:rr9pDwNT0
「お姉さん達と仲悪いの?」
「いえ、仲は悪くありませんよ。特別、嫌いなわけでもありません。姉達には嫌な面もありますけど…尊敬できる部分もありますから」
「ふーん。変なの」
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