4: ◆C2VTzcV58A[saga]
2018/04/15(日) 23:26:55.70 ID:Jvvc6jdfO
翌日
梨沙「んーーー」
晴「どうしたんだ? さっきからうんうん唸って」
梨沙「これ、読んでたんだけど」
晴「『意中の相手を落とす8つの心得』……?」
梨沙「晴も興味ある?」
晴「いや、別に。そういうの、だいたいあてにならないんじゃねーの? 効果的な方法なんて、相手によって違ってくるだろうし」
梨沙「それはそうなんだけどさ。でもこの雑誌、割と書いてること当たるって評判なのよね」
晴「へー」
梨沙「全然興味なさそうな顔してるわね……アンタもちょっとはこういうの気にしてもいいと思うわよ? 顔はいいんだし」
晴「そうかなぁ。じゃあ聞くけど、どんなことが書いてあるんだ?」
梨沙「そうねえ。今見てたページには『本人に見えないところでもアピールを忘れるな!』って書いてるわ」
晴「見えないところでも?」
梨沙「そ! 本人の目の前でいいオンナっぷりを見せるのはトーゼンだけど、見えないところでもそういう意識は欠かさないようにしなさいってこと」
晴「本人が見てないなら意味ないんじゃねーの?」
梨沙「甘いわね。どこで誰が見てるかなんてわからないんだから、いいことをしたらめぐりめぐって本人の耳に入るかもしれないでしょ?」
梨沙「しかも、本人の見えないところでやったことって、その人にとっては余計にポイント高くなる傾向にあるらしい……と、この本には書いてるわ」
晴「……なんか、すげーっていうか怖いっていうか。そんなこと考えながら生きるのって面倒だな」
梨沙「確かに、ここまで意識してやるのはアレかもしれないけど……でも、恋は闘い。甘っちょろいことは言ってられないのよね」
晴「よくわかんないけど、頑張れ」
梨沙「めっちゃ投げやりに聞こえるけど、まあ素直に受け取ってあげる。でも、どうやって実践すればいいのかしら……」
梨沙「パパ本人に見えないところで、こっそり気の利いたアピールを……」
晴「悩んでるなー。Pにでも相談したらどうだ? おーい、P……って、あれ?」
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