秋雲「桜色が揺れていた」
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15: ◆foQczOBlAI[saga]
2018/04/14(土) 23:07:17.79 ID:CukocDRT0


ありがたく全てを平らげて「ごちそうさま」という言うと、巻雲は最初はドヤ顔で「お粗末さま」と答えた。

そして少ししたあと心底嬉しそうに「ふふっ」と笑った。
 
あ、これだ。この顔こそが私が描きたくてしょうがない、私の大好きな巻雲だ。

そこからの私は早かった。急いでスケッチブックを広げると絵を描き始めた。

目の前の大切なものを少しも零したくなかった。
 
巻雲が動くたびに揺れる髪の毛は桜のようで儚く、淡く、咲き誇った。
 
こんな美しい光景を永遠に残しておくことが私の使命とさえ感じた。



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