6: ◆yz988L0kIg[saga]
2018/04/13(金) 23:48:21.70 ID:ghnwKpZC0
「でも……近く……居る……。だから……嬉しい………。いつでも……お喋り……、チャンス…あるから……」
「なるほど、近くに居るだけでもありがたいか。確かにそうだね」
「うん……だから……。笑って………。笑顔…大切……。アイドル……と同じ……ね……」
「アイドルと同じ…か」
「うん……笑顔……。後は……目を……見る……。アイドルも……ライブ中……ファンの目……なるべく…見る……」
「やけにアイドルに詳しいね」
「なんてったって……アイドル……。私……アイドル……。ふふっ……」
よくそんな古い歌を知っているなぁ、よっぽどアイドルが好きなんだな。
そんなことを男はぼんやりと考えていると、いつの間にか少女は視界から消えていた。
最初から少女なんて居なかったかのように、街は先程と変わらずに静かに動いていた。
「夢にしては、上出来だったな」
男はぐっと背を伸ばし、深呼吸をして言う。
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